モーツァルトの死の真相は治療薬に含まれていた水銀のせいかも

戯曲・ミステリーにみるモーツァルトの毒

1825年に死んでいるサリエリは、晩年に精神が錯乱し、死の直前にモーツァルトを毒殺したと噂されていました。
プーシキンの戯曲『モーツァルトとサリエリ』は、サリエリの死の翌年から構想がはじまっているとされており、プーシキンがこの噂をもとに戯曲を書いたことはほぼ間違いないと言えます。
ただし、プーシキンは毒薬の種類については、何も書いていません。

プーシキンの戯曲に影響を受けたデービッド・ワイスのミステリー『モーツァルトの暗殺』では、モーツァルトはサリエリによって与え続けられたヒ素入りの「トファーナ水」によって死んだと結論づけられています。

のちにフォアマン監督によって映画化されたピーター・シェーファーの戯曲『アマデウス』には、ワイスの『モーツァルトの暗殺』がかなり色濃く影響していると指摘されています。
ただし、『アマデウス』では、冒頭でサリエリがモーツァルトを毒殺したことをにおわせながらも、劇中には毒はいっさい登場させていません。

森雅裕のミステリー『モーツァルトは子守唄を歌わない』では、昇汞(塩化第二水銀)が毒物としてあげられています。

モーツァルトの死の真相は

モーツァルトの死因が水銀中毒による腎臓障害であるという説は、ティーター・ケルナー『大音楽家の病歴ー秘められた伝記』に述べれられています。

ケルナー博士によれば、モーツァルトの死に至る症状、つまりむくみ、めまい、嘔吐、ノイローゼなどの症状は、ヒ素中毒ではなく、水銀中毒の典型的なものであると言うことです。

モーツァルトの時代に、ウィーンで流行していた梅毒の治療薬として、ブランデーに昇汞を溶かして飲ませる方法が発明されており、その発明者の息子がモーツァルトの友人であったことから、モーツァルトが梅毒の治療として水銀を服用していた可能性もあります。

個人的には、このあたりがモーツァルトの死の真相に近いのではと思います。

つまり、モーツァルトを死に追いやったのは、サリエリの嫉妬ではなく、モーツァルトが治療のために服薬していた秘薬の中に含まれていた水銀なのではないかということです。
このあたりを基本として検証ってできないものですかねえ。

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