孤独だったローマ皇帝からの、高校時代の私を勇気づけてくれた名言

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ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスと『自省録』

哲人皇帝と呼ばれていたマルクス・アウレリウス・アントニヌスは、2世紀後半のローマ帝国の皇帝です。

この時代は「パックス・ロマーナ(ローマの平和)」と呼ばれたローマ帝国全盛期の最後の部分にあたります。

折しもゲルマン民族などの異民族の侵入が激化してきた頃で、軍の最高司令官でもある皇帝は、自ら軍を率いて北方の最前線に行くことも多かったわけです。

そういうときにも、マルクス・アウレリウスは思いついたことを書き留めておく習慣があり、それが『自省録』(原題は「自分自身に」)としてまとめられています。
夜、兵士が寝静まったあと、マルクス・アウレリウスがひとり、自分自身に語りかけていったものです。

その原題のとおり、公開を意図して書かれたものではなく、自分自身に対し、「君」と呼びかけています。

静かな書斎で書かれたものというより、皇帝の激務のさ中に書き綴られていったものであることが、『自省録』の価値をより高めているような感もあります。

『自省録』

実は、高校時代に読んでいて、そのころ下線を引いていた部分です。
受験勉強の合間に繰り返し読んでいたものです。

6-2
君が自分の義務を果たすにあたって寒かろうと暑かろうと意に介すな。
また眠かろうと眠りが足りていようと、人から悪く言われようと褒められようと、まさに死に瀕していようとほかのことをしていようとかまうな。

6-39
君の分として与えられた環境に自己を調和せしめよ。
君の仲間として運命づけられた人間を愛せ。
ただし心からであるように。

5-21
宇宙の中でもっとも優れたものを尊べ。
それがすべてのものを利用し、すべてを支配しているのである。
同様に君の内にあるもっとも優れたものを尊べ。

8-5
なによりもまず、なぜならすべては宇宙の自然にしたがっているのだ。
そしてまもなく君は何者でもなくなり、どこにもいなくなる。
つぎに自分の任務にじっと目を注ぎ、とくとながめるがよい。
そして君は善き人間であらねばならぬことを思い起こし、人間の(内なる)自然の要求するところをわき目をふらずにやれ。
また君にもっとも正しく思われるように語れ。
ただし善意をもって、つつましく、うわべを取りつくろうことなしに。

8-47
君がなにか外的な理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。
ところが判断は君の考え一つでたちまち抹殺してしまうことができる。
また君を苦しめるものがなにか君自身の心の持ちようの中にあるものならば、自分の考え方を正すのを誰が妨げよう。

10-4
もし彼がつまづいたら、親切に教えてやり、見誤った点を示してやれ。
それができないなら、自分を責めよ、あるいは自分さえ責めるな。

10-5
何事が君に起ころうとも、それは永遠の昔から君に用意されていたことなのだ。
そしてもろもろの原因の交錯は永遠の昔から君の存在とその出来事とを結び合わせていたのだ。

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