リッパート駐韓アメリカ大使退任は朝鮮戦争再開の引き金となるか

リッパート駐韓アメリカ大使の退任会見が開かれました。
後任は決まっていません。
リンク リッパート駐韓米国大使、涙の告別会見 | Joongang Ilbo | 中央日報

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リッパート駐韓大使襲撃事件

リッパート大使について言えば、2015年3月5日にソウル市内で襲撃され80針を縫う重傷を負っています。
リッパート氏はアメリカ合衆国の特命全権大使であり、その身辺警護は当地政府つまり韓国政府によって厳重になされるべき事項です。
ですが、当時どうもおかしいとしか言えない対応・状況が目立ちました。
まとめておきますと、

  • 当時リッパート氏に対する身辺警護はまったくなし。(事件後も韓国警察は米国大使は警備対象ではないと宣言)
  • 以前日本大使にレンガを投げつけるなど前科6犯である犯人は、刃物を持って何のチェックもなく会場に入ることができた(要予約だったが顔パスでOKだったらしい。
  • 刺されたリッパート氏はまわりに救急車を呼んでくれと頼んだが、マスコミにさらされたまま、結局多量の出血の中自分で救急車を呼ぶも到着せずタクシーで病院へ。(病院もたらい回しにされる)
  • 取り押さえられた犯人はなぜか車いすで救急搬送。
  • 愛犬で知られる入院中のリッパート氏に対し、犬肉の差し入れが。
  • 亡くなっていないのに、大使に対し献花台が設置され市民か献花。
  • 韓国市民が病院前で太鼓と踊りで狂喜乱舞(お詫びのつもりだったのだろうか)。
  • マスコミが大使の病室番号を公開
  • 犯人が親北者だと分かると我々も被害者だと大合唱
  • 結局、韓国大統領からの謝罪はなし

まったく、どこの世界にこんな現実があるんだとうオンパレードです。
こんなことがあっても、退任の際には「韓国にいる間、新鮮で驚くことが多かった」で涙を見せたリッパート氏はさすがです。

韓国が空白地帯になっている

退任するリッパート氏の後任は決まっていないようです。
東亜日報によるメールでのインタビューに、トランプ氏の政権移行チームの関係者は、

トランプ氏の立場では誰になろうと大統領府の新しい主人とうまく協力できる大使を送りたいだろう。朴槿恵大統領とうまくやる大使を送りたいだろうか出典: 駐韓米大使、後任指名先送りで空白憂慮 : 東亜日報

と語ったとされています。

それって、当分置くつもりはないよってことですよね。
後任の人選に困っているだけだったら、ニューヨーク・タイムズ紙が報じているようにトランプ氏側がリッパート氏に20日までに辞任するように要求したりはしないでしょう。

駐韓大使の不在ということで言えば、先日日本に一時帰国した長嶺在韓日本大使の件もあるわけですが、今回の日本政府の一連の韓国に対する対応ですが、当然アメリカ政府の同意があったはずですよね。
今までであれば、このような韓国経済が崩壊しなねない事態に、アメリカ政府は対韓投資案件の保護のために日本に対して何らかの犠牲を求めてきておかしくない案件です。
それが、日本政府の行動にさしたるリアクションも起こしていないことは、逆にアメリカ側の意図を勘ぐらせます。
リンク 日本の駐韓大使ら一時帰国へ 「慰安婦」像設置に対抗 – BBCニュース

この動きを見て感じたのは、朝鮮戦争の誘因となったアチソン・ラインです。

1950年1月12日、アメリカ政府のディーン・アチソン国務長官が、「アメリカが責任を持つ防衛ラインは、フィリピン – 沖縄 – 日本 – アリューシャン列島までである。それ以外の地域は責任を持たない」と発言(「アチソンライン」)し、台湾、インドシナなどとともに朝鮮半島には言及がなかった出典: 朝鮮戦争 – Wikipedia

どこまで意図的だったのか論が分かれるところですが、結果的にアメリカが朝鮮半島を軍事的空白地域とし、北朝鮮がそれをアメリカの朝鮮半島放棄ととらえて国境を越えて南進し、朝鮮戦争が勃発していきました。

アメリカが核・ミサイルを封じ込めるための作戦をいくつも検討し、いくつかは準備段階にあってもおかしくない状況です。
でも、韓国が政治的空白となり、世論も戦争に対する危機感が欠如している今こそ、北朝鮮としては軍事侵攻のチャンスだと思わないですかね。

そして、もしアメリカなら、今のままの状態で北朝鮮のミサイル整備が進むのを待つでしょうか。
どこかで軍事的衝突が起こることをよしとしていたりは、していないでしょうか。
もしも軍事的衝突やむなしと考えているなら、当然主導権を握ろうとするでしょう。
ただ、北朝鮮に先に手出しできないし、先に手出しさせるようにさせなければならない。

とすれば、どうするでしょう。
韓国に空白をつくったりしませんか?

もちろん、リッパート氏を退任させ、その代わりを置かないということが、朝鮮戦争再開に直接つながっていくとは思いません(もっと可能性を高めるなら、反米感情を煽って在韓米軍を日本に退避させるでしょう)。

ただ、このレベルの重大な危機であれば、その可能性が考えられる限りは、政府として当然対応策を練っておくべきです
日本政府も同じですが。

在韓米軍の気になる動き

在韓米軍に関しても、昨年後半には、
リンク 在韓米軍の主力部隊移転 ソウル北方から南方へ – 産経ニュース
リンク 在韓米軍、米市民を日本に輸送訓練 非戦闘員救出作戦:朝日新聞デジタル
といった動きを見せ、今年になっても、
リンク CNN.co.jp : 在韓米軍、沖縄へ家族脱出の避難訓練 北朝鮮の侵攻に備え – (1/2)
こんなことしてます。

これってかなり本気では?(非難訓練は定期的という見方もありますが、ここ2回はかなり実践的に思えます)

ちなみにハワイにある高性能レーダーも日本方面へ移動を開始したようですし。(試射に備えているということですが)
リンク 米が高性能レーダー配備、北朝鮮ICBM試験発射に備え=当局者 | ロイター

韓国の動き

韓国は現在、大統領がああいう状態で政治的空白が続いています。

さらに、日本へ10億円返すとか、親北大統領候補が優勢だとか、北の脅威に対する危機感が足りない感じですが、
リンク 韓国検察、サムスン後継者を贈賄疑惑の容疑者として聴取へ – WSJ
この方面でも盛り上がりを見せてきました。

このような状態で、

韓米同盟は、両国が安保の面で運命を共にするという堅い約束だ。北朝鮮が再び韓国に攻め入るなら、韓国のために喜んで血を流す国は米国だけだ。出典: [社説]中国の脅迫でTHAADをあきらめれば、韓米同盟も終わる : 東亜日報

なんて気持ちがトランプ氏にはたして通じるでしょうか。

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